【株式会社フレーバー様 × スターボード】

会社概要:株式会社フレーバー様
愛知県知多郡阿久比町に拠点を置き、「小規模住宅型有料老人ホーム ほたる」などを運営する企業。介護事業を主軸としつつ、映像事業部を展開するなど多角的な事業に取り組んでおり、利用者はもちろん、働く人、地域社会が「楽しい」と感じられる空間づくりを目指しています。地域に根ざしたきめ細やかな介護サービスと、常に新しい試みに挑戦する姿勢が高く評価され、「あいち介護サービス大賞」に複数回入賞されています。
- 事業内容:介護施設運営(有料老人ホーム、デイサービスなど)、居宅介護支援事業、企業主導型保育事業、映像事業など
- 所在地:愛知県知多郡阿久比町(※主要事業所)
- 代表者:代表取締役 布目 裕貴 様
【10年先の安定を見据えた、外国人材採用への第一歩】
川口: 本日はお忙しい中、ありがとうございます。早速ですが、外国人採用に踏み切られる前、貴社ではどのような人材に関する課題を抱えていらっしゃいましたか?
布目様: 人材不足という切迫した状況は当時発生していませんでした。しかし、私たちの課題意識は、もっと「10年先を見据えた人材の安定確保」という点にありました。今後、日本の労働人口が減少していく中で、安定して質の高い人材を確保し続けられるのかということに大きな危機感を感じていたのです。
川口: 切迫した「今」ではなく、「未来」の安定を見越して動かれたのですね。その中で、外国人材の採用に対して、当初、不安や懸念されていた点はありましたか?
布目様: 不安はありました。特に、外国人材を紹介する会社からの営業電話が多く、「本当に信頼できる会社」を見極めるのが非常に難しいと感じていました。また、採用に関しても「実際にどの程度の能力のある人を採用できるのか?」という能力面への懸念や、「生活面でのフォローはどこまで必要なのか?」という受け入れ側の体制への不安もありました。

【スターボードを選んだ理由 — 「人材に対する考え方」と「インドネシアへのこだわり」】
川口: そのような状況の中、数ある紹介会社の中から、最終的に私たちスターボードを選んでいただいた決め手は何だったのでしょうか?
布目様: 5社以上の候補とお話しましたが、スターボードさんにお願いした理由は明確にたくさんあります。
布目様: 一つ目は、人材に対する考え方が納得できたからです。 単に人材を紹介するだけでなく、入国までの事前教育、そして入国後の定着に非常に力を入れていらっしゃる。これが、私たちが目指す「長く共に働く仲間づくり」という考え方と一致しました。
二つ目は、「インドネシア」という一国にこだわり、送り出しの教育機関を精査している点です。
私たちは受け入れる側として、その国の文化や考え方を全スタッフが最低限理解したうえで迎え入れるべきだと考えています。しかし、多くの紹介会社は、その時々で紹介しやすい様々な国の人材(今だと、国内情勢が不安定なミャンマー)を紹介してきます。特に現地での教育状況などを直接確認しにくい国からの紹介も多く、信頼できる送り出しの学校選定に疑問がありました。また、様々な国から受け入れることは、日本人スタッフの負荷にもなりかねません。その点、スターボードさんは「インドネシア」に徹底的にこだわり、現地の学校の状況を細かく把握し、頻繁に訪問も行い、経営者や先生の人柄まで把握している。実際に私たちが現地へ行き、面接を実施することもできました。私たちだけでは細かく把握できない現地状況を共有し、私たちが求める人材像から適切な学校を紹介していただけたことが、決定的な要因でした。
三つ目は、代表の矢部さん、そして川口さんをはじめとするスタッフの方々とのやり取りを通じて、心から信頼できると感じたからです。
【難局での「ほぼ日帰り面接」が示す、揺るぎないサポート力】
川口: ありがとうございます。採用プロセス(人材紹介・面接・ビザ申請など)において、特にスターボードのどのようなサポートが役立ちましたか?
布目様: 私たちは、コロナ禍終盤の渡航がまだ困難な時期に、「実際に現地で会って面接したい」とリクエストしました。この「実際に会う」という強い要望に対し、スターボードさんは現地でのフォローやビザなど、様々な調整を迅速に行ってくださり、ほぼ日帰りという強行スケジュールでの面接を実現することができました。この時の強力なサポートは、私たちの採用への想いを現実のものとしてくれ、大変感謝しています。

【外国人スタッフの入職が「働きやすさ」をアップデート】
川口: 実際に外国人材が入職されてから、現場にはどのような良い変化(業務改善、雰囲気の変化など)がありましたか?
布目様: 外国人スタッフが入ったことで、様々な制度を整えるきっかけが生まれました。例えば、帰国のための連休取得など、外国人だけでなく日本人スタッフも「リフレッシュ休暇」として連休を取れるように制度を整えることで、より働きやすい環境へとアップデートすることができました。 また、評価制度も、外国人でも分かりやすいように見直した結果、日本人にとっても公平で分かりやすい制度へと進化しました。異国の地で一生懸命働く彼らの姿は、日本人スタッフにも良い刺激と影響を与えてくれています。
川口: 制度の見直しによって、働くスタッフ全員にメリットが生まれたのは素晴らしい事例ですね。
【活躍と定着の秘訣は「日本語力の向上」と「仲間として迎え入れる環境」】
川口: 外国人材の活躍・定着のために、貴社で工夫されていることや、スターボードにサポートを受けて良かった点は何ですか?
布目様: 会社として、日本語の上達に最も力を入れています。会社負担で日本語の先生にお願いし、定期的に日本語教室を開催しています。 また、スターボードさんのサポートに100%依存するのではなく、生活面でも会社でサポートできることは積極的に行うようにしています。そうすることで、会社との間に強い信頼関係が築けると信じています。
布目様: スターボードさんは、私たちの会社の考えを深く理解し、会社では手が届かない細やかな部分をフォローしてくれています。私たちの考えに合わせて柔軟に対応してくださる点がありがたいです。そして、これまでのインドネシア人材受入れの豊富な経験から、疑問や問題の解決が非常にスムーズに進んでいると感じています。
川口: 貴社における外国人材の現在の評価をお聞かせください。
布目様: 今や必要不可欠な、なくてはならない存在だと思っています。基礎能力が高い人材が多いので、入国後1年程度の教育で、大きな戦力となってくれているのが現状です。

【成功の鍵は「紹介会社選び」と「仲間の意識」】
川口: 最後に、外国人採用を検討している他の病院・介護施設へ、貴社の成功事例を踏まえてアドバイスをお願いします。
布目様: 外国人採用の成功の8割は「紹介会社選び」にかかっていると思います。しっかり時間をかけて話し合い、ウソのない真面目な会社を選ぶ必要があります。 残りの2割は、自社スタッフの「受け入れに対する考え方」です。外国から来た「労働力」という視点では成功しないでしょう。一緒に働く「仲間」として心から迎え入れる環境づくりこそが、最も大切だと強くアドバイスしたいです。
【編集後記】
株式会社フレーバー様は、目前の課題だけでなく、10年先の未来を見据え、外国人材を「労働力」ではなく「仲間」として迎え入れる体制を整えていらっしゃいました。スターボードの「人材への考え方」や「インドネシアへのこだわり」をご評価いただき、強い信頼関係のもとで採用を成功に導かれた好事例です。布目様、貴重なお話をありがとうございました。